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飲み会や井戸端会議で「ではそろそろ」と去るのが苦手。ちょうどいいタイミングで互いに気持ち良く帰るにはどうすればいい?【ライムスター宇多丸のお悩み相談室425】


✳️今週のお悩み✳️
いつも思い悩んでいる……というほどの悩みでもないのですが、子どものころからなかなか変われないので相談します。人と会ったとき、こちら側から「ではそろそろ」と去るのが苦手です。友人知人と飲んだとき、ママ友と井戸端会議をしてるとき、オンライン飲み会のとき、などなど、そろそろ帰らなくちゃと思ってもこちらから話を終わりにすることができず、いつまでも現場に残ってしまいます。用事があるときでさえ、ギリギリまで居残ってしまいます。現場では「帰りたくないけど、(もう遅いし、とか次があるし、とかで)帰った方がいいよな。でもな、相手が切り上げてくれたら楽だけど、うーん」という状態です。“今”が楽しいと、後のやるべきことの優先順位をものすごく下げてしまうというか、頭では、帰った方がいいと、わかっているのですけれども。自分がこういう人間だからか、相手側からあっさり去られると少ししょんぼりしてしまいます。相手をしょんぼりさせず、話をぶった切るわけでもなく、ちょうどいいタイミングで互いに気持ち良く帰る方法を教えてください。
(ユーカリ・39歳・東京都)



これ、誰でもとは言わないけど、実は比較的多くの人が共感できる悩みなんじゃないか、という気もしますが。

僕自身、例によってですが特に飲んでるときとかは、かなり切り上げ下手になっちゃってるほうだと思いますね。
あと一杯だけ! あと一杯だけ!って、際限なくやってしまいがち(笑)。


わかります~! なかなか帰れない/帰りたくないやつですね。でも次とか翌朝とかに予定があってもやってます?


外でお酒を飲むときは、そもそもその後の予定とかが入ってないタイミングを選ぶので。
ハナからダラダラ引き延ばす気満々じゃねぇか!っていうね(笑)。

まぁそれは好きでやってるんだからいいとして……。

難しいのはやっぱり、想定外に始まってしまった、立ち話的なものでしょうね。
決まった正解があるわけじゃないというか……言っちゃえば、どうしたって毎回変な感じには、必ずなってしまうものなんじゃない?
それはだからやっぱり、誰だって同じなんじゃないかなぁと思うけど。


うまい立ち去り方ってなんなんでしょうね。


飲み会とかなら、先にこの後の予定とかをしっかり宣言しておいて、その通りのタイムスケジュールで、「ではでは、大変お名残惜しいんですけども、そろそろ時間なんで……」とモソモソ動きだす、というのが一番の正攻法ではあるでしょうけど。
だいたいは、予定の時間が近づいてくると、周りのほうが「そろそろだけど、大丈夫?」みたいに気にしだしてくれたりするから。
あとは自分の思いきりさえつけばいい、ということになるわけだけど。

そこで「なんだよもう帰っちゃうのかよ~、つまんねぇな~」「え~、そんなこと言われたら帰りたくなくなっちゃうじゃ~ん」的な甘噛みの綱引きが始まったりするのはもう、飲みの場の楽しみのうち、ということで(笑)。


まさにそれありますよね。私先日、断れずそのまま行ってしまって、タクシー帰り。結局、楽しいんだけど家族に怒られるという、前回の酒の相談のパターン(苦笑)でした。


少しだけ気休め的なことを言っておけば、そういう「すぐ楽しくなっちゃってなかなか帰りたがらない」タイプの人って、少なくともその場にいる友人たちとかにとっては、なんだかんだでちょっとだけほっこりする存在というか、口では困ったもんだ風なことを言ってるとしても、基本的には「愛いヤツよのぉ」なんだと思うんですよね。
だって、自分たちと離れたくない!ってグズってるわけだからさ。ぶっちゃけ悪い気はしないはずでしょ。

逆に、なんでもバキバキわりきって、常に自分なりのタイミングで、なんの未練もなさそうにサクッと帰れるような人は、もちろんそれはそれで合理的ですごくいいことだし、言うまでもなくまったく間違ってるわけじゃないんだけど、それでもこと「可愛げ」というファクターに限って言えば、帰りたくない派に軍配が上がると思うんですよね、やっぱり。

そしてその、可愛げ、愛嬌というのは、人の世をわたってゆくうえで、実のところ大変貴重な資質だったりしますからね。

なので、ひょっとしたらユーカリさんの帰り下手っぷりも、周りの人からすれば、チャームポイントのうちなのかもしれないですよ?
いちがいに矯正してしまえばいいようなもんじゃ、実はないのかもしれない。


この前もこの人とずっと飲んじゃって大変なことになっちゃいましたよー(笑)とかって、よく話題になりやすかったり、けっこうそういう人って総じて好かれてる気がする。


話を戻すと、飲み会とかの改まった集まりに関しては、さっき言ったような事前のタイムリミット宣言が、なんにせよやはり一番話が早いんじゃないですかね。

それに、そもそもそういう場では、帰り際を見失うことが必ずしも100%悪いこととも言えない面もある、という。だって、言ってみれば「当たり回」の証拠なんだもん!

一方で、立ち話とかの不意に生じた会話だと、この後の予定を先に宣言しておくタイミングなんかないわけですから……難関はやっぱりそこですよね。

たとえば、またまた根本的な解決策ではないただの気休めで申し訳ないですけど……井戸端会議って、とはいえお互いある程度は時間に余裕があるからこそ始まってしまうもの、ではあるわけじゃないですか。

仮に、遅れたら本気でヤバいような要件が刻々と差し迫ってるような状況なら、さすがに「ごめん今ちょっとマジで急いでるから! また後で連絡しますね!」ってことになるだろうし、それで別に感じ悪く取ったりもしないでしょ、ユーカリさんもお相手も。

つまり、「用事がある時でさえ」ついダラダラ話し込んでしまいがちだとしても、それはその「用事」の切迫度が実際のところその程度でしかないから、と考えることもできるんじゃないかと。


井戸端会議で、そろそろ帰らなくちゃというシチュエーションだと、家に帰ってご飯を作るのが遅れるとか、ですかね。
ごめん! そろそろ暗くなってきたし!とか明るく言うのでも気まずい?


相手との関係性にもよるでしょうけど。

気の置けない仲間だったら、ズバリ「あのさ、大変盛り上がってるとこ悪いんだけど……そろそろ帰りたいんですけど!」って言えばいいと思いますけどね(笑)。
僕もたまに使いますけど、ストレートすぎて逆に笑える感じになりますよ。


それ、ウケますねw


そうじゃなくて、そこまで親しくないとか、目上の人だった場合どうするか……。

でもさ、やっぱさっきも言ったように、本気でリミットがあるような用事が後に控えてるときは、さすがに言うしかないだろうし、言っていいわけじゃん? 
ちゃんとした予約や約束をすでにしちゃってる、とかさ。

逆にそれが、そこまで死守しなきゃいけないようなもんでもなくて、後から自分なりに調整することが可能な程度の「用事」で、なおかつ自分としてもその不意の会話を続けたい気持ちが強いのであれば……それはもう、ただただ積極的にその場を楽しめばいい、ってだけのことなんじゃないかなぁ。

考えてみりゃ、自分のことなんかいつでもなんとでもできるけど、その人とのその盛り上がりは、下手すりゃこの先もう、二度とないかもしれない時間なわけだからさ。
そんな、せっかくの一期一会を優先させる、という考え方もできますよね。

で、ひとしきり盛り上がって、話題もひと段落したところで、「わ、もうこんな時間! 楽しすぎてついつい話し込んじゃいましたねー!」とか、要は思いがけずお会いして楽しい会話ができてとても嬉しかったです、ということをお互い伝え合ったりすれば、もうそれでオールオッケーじゃないの?って気がしますけど。

たとえばご飯の用意の時間がそれでなくなっちゃったとしても、じゃあ今日は惣菜買ってって済ますかとかいっそ出前にしちゃおうかとか、やりようはいくらでもあるだろうし、別に取り返しがつかないような話でもなんでもないわけだからさ。

ということで、やっぱり結局ズバッとした解決案ではなくて申し訳ないんだけども、現状のユーカリさんの名残惜しがり癖、つっても深刻な実害があるほどじゃないのなら、基本そのまんまでいいんじゃないかなぁ、と僕は思いますけどね。
最初に言ったように、おそらく多くの人が同じように切り上げ下手なんだと思うし、それってそんな悪いことでもないんじゃないか、と。

予定があるのに帰りそびれるほどの何かがあるって、とても素敵なことじゃない?


ですね! そしてこういうお悩みって、ついついネガに考えてしまいがちですが、ポジな面に光を当ててみると、なんか逆にいいことなんじゃないかって、考え方が一転することもありますね。私はニンマリしちゃいました! と、そんなことを思いながら、もう一度相談文を読んでみると、ユーカリさん、チャーミングな方なんだろうなぁって光景が浮かんできましたよー!!



【今週のお絵描き】

画・宇多丸



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<プロフィール>

ライムスター・宇多丸
日本を代表するヒップホップグループ「RHYMESTER(ライムスター)」のラッパー。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」(毎週月曜日から金曜日18:00-21:00の生放送)をはじめ、TOKYO MX「バラいろダンディ」(隔週金曜日21:00~21:55)など、さまざまなメディアで切れたトークとマルチな知識で活躍中。

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女子部JAPAN(・v・)こばなみ
2010年、iPhoneの使い方がわからなかった自身と世の中の女子に向けた簡単解説本「はじめまして。iPhone」を発行し、「iPhone女子部」を結成。現在はコミュニティ&メディア「女子部JAPAN(・v・)」として、スマホに限らず、知りたいけど難しくて挑戦できないコトやモノをみんなで一緒に体感する企画を実施。最近はフェムテックなど、女性ならではのコンテンツを発信中。



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