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リモートでもホールドすべし! 専門家に聞く“たれ乳”対策

インナーウェアコンサルタント・おぬまともこさんに教えてもらいました。

密かに悩んでいる人も多い “たれ乳”問題。普段から直接見られる場所ではないものの、年齢とともに見た目や形が変化してしまうと、どうしても気になってしまうものです。
バストの位置や服の着こなしにも影響してしまうこともあり、女子としてはなんとかしたいもの。

年齢のせいだから仕方がないと思うのは、まだ早い! 今からでもできることはきっと何かはあるはず!!
ということで、今回はブラジャーに注目。インナーウェアコンサルタント・おぬまともこさんに、“たれ乳”にならないために今からできることを教えていただきました

(テキスト:女子部JAPAN編集部・アリ/イラストレーション:オギリマ サホ)

インナーウェアコンサルタント
おぬまともこさん

おぬまともこさん
下着メーカーでインストラクターを経験後、独立。とくに悩みが多い40代以降の女性に向けて、下着の選び方や基本知識を伝えている。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などにも多数出演のほか、テレビショッピングやWebにて、下着の紹介なども行なっている。

加齢、授乳、日常生活での刺激……。
“たれ乳”になる要因は大きく3つ!

「バストが下垂してしまうのは、主に3つの要因が重なっている」とおぬまさん。
1つ目の要因は、加齢によるもの。人間は年齢とともに体型が変化し、脂肪がつきやすい体になっていきます。それは、男性よりも女性の方が顕著に現れるのだそう。バストやヒップなどはとくに脂肪がつきやすく、さらに脂肪は柔らかいので下垂してしまいます。また、加齢によって皮膚の弾力がなくなることも、下垂の原因になっているようです。

2つ目は、出産や授乳による影響です。バストを構成するのは「脂肪」と「乳腺」。妊娠すると、乳腺がどんどん発達して母乳を作ります。この乳腺組織はかたくパーンと張っていますが、役目を終えるとみるみるうちに萎んでいき、ほとんどが脂肪になってしまうのだとか。そのため、出産経験がある人は、ない人に比べてもバストが柔らかくなってしまい、残念ながら元には戻らないのだそう。さらに、皮膚も伸びてしまうので、ますます下垂してしまうと言います。

3つ目は、日常生活による刺激です。バストに上下左右に揺れるなどの刺激が加わることで、バストを支える力が弱くなってしまいます。これを防ぐためには、バストをしっかりホールドしてくれるブラジャーを正しく着けたり、普段から刺激をなるべく与えないことが大切です。

おぬまさん:
「加齢や授乳による要因は、ある程度は仕方がないものです。だからこそ、今からできることからはじめてみましょう。そのひとつが、ブラジャーを正しく選んで着けること。バストがなるべく動かないような形のブラジャーを選んだり、脇下などにバストまわりの脂肪がこぼれないようなサイズにすることが重要です」


トップが上がって見えるためには、
バージスラインを意識すべし!

サイズが合ったブラジャーを選んでも、それを正しく着けられているかによって、バストの位置がずいぶんと変わってくるそうです。そこでぜひとも意識して欲しいのが、「バージスライン」。バージスラインとは、バストの下のラインとボディの境界線のこと。このラインがくっきりしているバストは、一般的に美しく理想的と言われています。逆に、このラインがぼやけていると、バストが老けて見えたり、人によっては幼く見えてしまうのだとか。

おぬまさんによると、このバージスラインと、ブラジャーのワイヤーラインをきちんと合わせることが、とても重要だと言います。しかし実際には、バージスラインよりもブラジャーのワイヤーを下に着けてしまっている人が意外と多いのだとか。きちんと合っていないと、バストが下がって見えたり、バスト自体が下垂してしまう原因にもなってしまいます。

おぬまさん:
「バージスラインとブラジャーのワイヤーのラインをしっかり合わせることで、バストラインはずいぶん変わりますよ。バストトップの位置も変わってきます。アラフォー世代の方なら、ここをしっかり合わせて着けるだけで、バストの位置が上がって見えるはずです」

バストをしっかり上げたい場合は、ワイヤー入りのブラジャーの方がホールド力があり、しっかり上げてくれるものが多いそうです。ただし、最近ではワイヤーなしでもバストアップできるブラジャーがたくさん発売されているので、ワイヤー入りが苦手な人は、そういったアイテムを上手に選ぶのもおすすめだそうです。


上下の揺れは“たれ乳”の大きな原因
スポーツ時こそ、しっかりホールドを!

“たれ乳”の要因のひとつである、日常生活による刺激。とくに注意が必要なのが、スポーツ時のブラ選びだそうです。ジョギングやテニス、エクササイズなどで体を動かすときに、バストが揺れてしまうことが、たれ乳の大きな原因になってしまいます。バストが上下左右に揺れて刺激が加わり、皮膚が引っ張られてしまうことで、バストを引き上げる力が弱まってしまうそう。

おぬまさん:
「スポーツをするときは、スポーツブラでしっかり固定しましょう。スポーツブラは、かなりホールド力があり、多少動いてもバストが揺れないように作られています。よく、スポーツをするときに楽だからと、リラックスするときに着けるようなブラジャーを選ぶ人がいますが、バストの下垂の原因になるのでおすすめできません」

バストは刺激が加われば加わるほど、垂れやすくなり、そして形も崩れやすくなってしまいます。スポーツだけに限らず、日常生活でもできるだけバストを固定して、刺激を加えないことが大切なようです。


ブラジャーを着けることで、
緊張感が出て、姿勢もシャキッと!

ブラジャーをきちんと着けることは、ただバストが垂れるのを防ぐだけが目的ではありません。おぬまさんによると、ブラジャーを着けると、体全体に緊張感が出てくるといいます。自然と姿勢もよくなり、それによってバストトップの位置もぐっと上がるのだとか。

もし、ブラジャーを着けることで胸の前側が重くて苦しい、もしくは猫背になってしまうという場合は、ブラジャー選びが間違っていることも考えられます。ブラジャーを見直してみましょう。

おぬまさん:
「ブラジャーはきちんと着けることで、自然と背筋がスッと伸びて、姿勢も良くなります。とくに仕事をするときなどは、きちんとブラジャーを着けるのが断然おすすめ。仕事がはかどりますよ!」

リモートワークが続くと、ついゆったりとしたカップ付きのキャミソールやノーブラを選んでしまうという方も多いかもしれませんが、仕事のときはぜひしっかりとホールドしてくれるブラジャーを着けてみましょう。姿勢も変わり、画面越しの印象も良くなるとか。パソコン作業はどうしても猫背になりやすいので、その悩みも解消できるかもしれません。

おぬまさん:
「女性にとって、下着はただバストを包み込んだり、垂れないようにする目的だけではないと思うんです。今日は仕事を頑張るぞというときは、しっかりとブラジャーを着けることで、気持ちがシャキッとする効果があります。また、姿勢もよくなり、スーツを着たときのボディラインもキレイに見えますよ。仕事の日とオフの日で、ブラジャーも使い分けをしてみると、気分のも表情にもメリハリも出ます」

<こんなときは、こんなブラジャーがおすすめ>

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最近は、パソコン作業やリモートワークなどで、猫背になっている人が増えていると言います。実は姿勢が悪いと、それによってバストも下がって見えてしまうのだそう。“たれ乳”は、加齢や授乳による影響、さらに日常生活の刺激によるものなど複数の原因が絡んで起こりますが、姿勢をちょっと意識するだけでも、きっとバストが上がって見え方が変わってくるはず。

加齢による影響は素直に受け入れつつ、ブラジャーの正しい着け方や選び方を知ったり、できるだけ姿勢を意識することで、“たれ乳”対策を一緒にはじめてみませんか?

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この記事は、女子部JAPAN公式WEBで2021年7月19日に公開したものを再編集しています。





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