朝早く起きるには? もともと朝が弱いのにリモートワークから通勤生活になり心配……。【ライムスター宇多丸のお悩み相談室418】
✳️今週のお悩み✳️
小学生のような恥ずかしい悩み?質問?ですがよろしくお願いします。私はもともと朝が弱いのですが、この数年のリモートワークでさらに弱くなってしまいました。ですが、これから通勤生活が始まることになり、朝早く起きるにはどうしたらいいか?というアイデアをいただきたく応募しました! 朝が弱い系の特徴としては、目覚まし時計はすぐ止めて二度寝してしまう、早く寝ても遅く起きてしまう、です。
(羊系・33歳・会社員・東京都)
宇多丸:
一見ボンクラ系のお悩みみたいにも見えるけど、近年はいろいろ研究も進んできて、要因はさまざまながらとにかく、「すぐ起きられないという症状」というのが人によっては本当に切実にあり、それは従来のように根性論みたいなもので処理すべきものではない、的なことに、世の中だんだんなってはきてますよね。
別に病気とかじゃなくてもさ、低血圧とか、それこそ生理が重くて起きられない、とかも普通にあるでしょ?
こばなみ:
あります、あります。
宇多丸:
だから、だらしないからだ、みたいに自分を責めても、あんまり実はよくないかもしれませんよね。
ただ、とはいえやっぱり、会社なりなんなりに、きっちり行かなきゃいけないことには変わりない。 さて、どう起きたらいいもんか……。
こばなみ:
リモートワークから通勤生活へとシフトするのは、なんだかんだやっぱりリズムも変わるでしょうしね。
宇多丸:
あとはまぁもちろん、シンプルに会社行きたくねーな!って気持ちも、一定量はそりゃ間違いなくあるんでしょうけども(笑)。
とりあえず、だんだん明るくなって自然に目が覚めてゆくライト、みたいなところから始めてみるとか? 徐々に体を起こしてくれるベッド、とかもあるよね。
やっぱさ、いきなり大音量の目覚ましでガツンと起こされる、ってこれまでのやり方自体、改めて考えてみりゃ、誰にとっても明らかに不愉快に決まってるものではありますもんね。 だからまず、そこから見直してみるというのはどうですかね。
こばなみ:
アプリと連動で、起きる時間になったら自動でベッドの背があがるというものは、ちょこちょこ出ているみたいですね。たとえばこちら「Active Sleep BED」。入眠時にも良さそうです。
あとは明かりですが、「SmartSleepウェイクアップ ライト」というものがありました。
光と音で、朝日のように緩やかにお部屋を照らし、自然な目覚めに導いてくれるそうですよ。
宇多丸:
ちなみに僕は音とか光に鋭敏なので、いつも耳栓とアイマスクをして寝ています。
そのため、目覚ましが鳴り続けてるのにぜんぜん気づかない、みたいなこともたまーにありますけども……、でもまぁとにかく、そのぶん眠りが深くなってるのはたしかってことですからね。
その前に、いつも言ってますけど自分に合った寝具をケチらずしっかり選ぶ、というのは基本として。
あとは、そこからのモーニングルーティンを、できるだけ楽しく、なんなら楽しみになるくらいのものにしていく、というのはどうですかね?
単純にお気に入りの音楽をかけながら身支度、みたいなことでもいいんだけど、とにかく自分が問答無用でアガる何かを用意する、という。
もちろん、ちょっとがんばって朝ご飯を食べるだけでもだいぶ違うと思いますし。 おいしく焼けるトースターとか買って、お気に入りのパンをちょこっとだけでも食べて、超うまい!みたいな。
ちなみに僕はこのところずっと、もともとはTBSアナウンサー宇内梨沙さんに教わった、キレートレモンを一発キメてシャキッと起きる!システムを敢行してますね。 しかも、今はより強いやつ、キレートレモン クエン酸2700を常に冷蔵庫に常備! 寝る前に飲むと目覚めがいいっていうのもあるらしいですけど、僕はぶっちゃけ出かけるまでにちょっとでもお腹を動かしたい、というのもあって、起きたらすぐ飲んでますね。 ガチで目が覚めますよ。超すっぱくて!
あと僕の場合、出かける前に必ず頭を剃るためにシャワー浴びるんで、それで自動的にシャキッとするし、逆算して早めに起きる習慣がついている、というところはあるかもです。
こばなみ:
私がたまーにやるのは、さっきのパン作戦と同じですけど、夜にお腹を減らして寝て、お腹が減りすぎて起きるやつ。で、朝に好きなものも用意しておいて、たとえば刺身とかで炊き立てのご飯を食べる。気持ちはアガりますね。
あとは、会議の準備とか前日に間に合わなくて、絶対朝スタバ行ってやる!のような起き方はよくあるのですが、これはスタバは楽しいんだけども、切羽詰まった感じは健康上はあまり良くないかも。
宇多丸:
僕も、寝る前にはよく「明日は早めに起きて、少し足を伸ばしてでもあれ食べに行こう」とかいろいろ計画はするんですけど、起き抜けだとだいたいそんなのどうでもよくなっちゃってて(笑)、もうちょっと寝よ……とか、睡眠欲のほうが勝ってしまいがちではある。
僕の場合、それをさらに上回るものがあるとしたら、物欲ですね! 早起きしなきゃ手に入らない欲しいものがあるなら、余裕でガバッと起きれると思う(笑)。
とにかく要は、その人にとって優先度の高い欲望を発火させれば、わりと積極的に動きだせたりしないかな、と。 推し活を原動力にする、みたいなことでもいいんですけど。
ただし、火がつきすぎると逆に目が冴えて寝れなくなってしまう、という副作用もありますが……(笑)。
あとは、起きるタイミングに合わせて、冬だったらちゃんと部屋があったまっているように空調器具のタイマーを活用するとか……。 とにかく要は、起きてから待ち受けているであろう不快な要素を可能な限りあらかじめ排除して、代わりに、起きるのが楽しみになるような案件をやはりできるだけ多く配置しておくっていう、そういう考え方をベースにしていけばいいんじゃないですかね。
もちろん最初に言ったように、そういうマインドセット的なレベルではどうにもならない症例である可能性だってあるわけだから、ホントにキツいようなら、専門の医療機関とかにまずは相談だけでもしてみるというのも、当然ぜんぜんアリなんじゃないかと。
こばなみ:
厚生労働省の「e-ヘルスネット」にあった参考になりそうなリンクも貼っておきますね。
参考:睡眠相後退(前進)症候群
睡眠と健康
私はまず、キレートレモンを飲んでみます!