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「女性として見られない」という理由で振られ、ショック! 価値観の合うパートナーや友人をどうやって増やしていけばいい? 【ライムスター宇多丸のお悩み相談室436】


✳️今週のお悩み✳️
直近2恋愛が両方とも「"女性として見られない"という理由で振られた」でショックを受け、派生して人付き合い全体に対して悩みが生まれてしまいました。まとまり切らない思いがあるのですが聞いてください。

■恋愛編
マッチングアプリで出会った人です。音信不通の時期を挟みながらも、遠距離なりにZoomを使って会話をし、結婚や同棲、子どもの話を熱心に伝えられました。彼が関東に帰ってきているタイミングで、クリスマスまでに何回か飲み、クリスマス当日には「本当は友達から始めた方がいいけども、遠距離なのできちんと付き合いましょう」というお話をいただきました。結婚するんだとしたらお互いちょうどいい時期で、結婚願望が薄めの自分にこんなに熱心でいてくれる人もほかにいなさそうだし、変わった人だけどそこも面白いかなと思ってお付き合いすることにしました。その後1~2カ月は楽しげなチャットが続いていたのですが、4カ月目になったタイミングで突然「お別れしましょう」というメッセージが来ました。「人としては好き、魅力的、あなたは悪くない。一方、あなたが結婚を真剣に考えていることを知った今、恋愛感情を持てていない・結婚自体したいと思えていない自分がいて、早めにお別れした方がお互いのためだと考えた。付き合って好きになることはあるかもしれないけど、自分があなたを好きになることはない」という趣旨でした。
まず、彼の結婚したいという意思の強さにテンションを合わせたコミュニケーションをしていたつもりだったので、私が婚活に取り憑かれた般若のように言われてしまったことに戸惑いを感じました。また「恋愛感情を持てない」の件については過去にも、熱烈にアピールしてきた男友達と付き合って2カ月で「女性らしくない(詳細不明)」という理由で振られてしまったため、トラウマ化していて非常に悲しかったです。見た目(太ってしまい、コンプレックスはあります)や性格(たしかに子どもの頃から女の子らしさはない)をある程度わかったうえで付き合ってくれたと思っていた人々と立て続けに似たような理由で上手くいかず、また自分の女性性が否定されたような気持ちになってどう回復したものかと思っています。

■人付き合い編
恋愛については「次行こ、次!」がネクストアクションだと認識しています。しかし、友達の紹介で会う人だとしてもマッチングアプリで会う人だとしても、致命的に価値観が合わないと感じるところがあってなかなかうまくいきません。例えば、LGBTQを蔑むような発言がカジュアルにあるなど。あまつさえ、ここ数年仲良くしてくれていたお友だちも価値観が合わないなと感じるところが出てきて距離を置くようになり、恋愛する以前に人間関係が狭まって隠遁生活になりつつあります。隠遁も好きなのですが、親しい友人を増やしたり、ライフパートナーを見つけたりはしたいと思っており、一体どのようにしたら誰と出会うことができるのかわからなくなってしまいました。

■まとめ
親しい友人やライフパートナー、つまり価値観の合う仲間をどうやって少しずつでも増やしていけば良いのか。「女性らしさ」とは何で、自分は何をどう工夫する余地がありそうなのか。この2点についてアドバイス頂けましたら幸いです。
(月より手前のものに興味がない・31歳・会社員・東京都)


珍しい構成で来ましたね(笑)。

まずこれ、恋愛編に関して言えばやはり、単にその人たち二人がハズレだっただけ、ではあるとは思うけど。

マッチングアプリのほうの一方的なハシゴはずしも当然なんだかなぁだし、男友達のほうの「女性らしくない」は、論外レベルの失礼さ。

だからご自身がおっしゃっているように、「次行こ、次!」と割り切れるのであれば、もちろんそれが一番いいと思いますよ。

んでもって、「女性らしさ」とやらを気にする必要も、言うまでもなく級に、まーったくない!
そんなの要は「男に都合よく振る舞ってくれること」の、言い換えでしょ、ただの。

あまつさえそこを理由に振ってくるなんて……、森喜朗元首相の「わきまえる女」じゃないんだから勘弁してくれます?って感じですよ。
むしろ、そんなこと言うようなヤツとだけは付き合いたくない、くらいの話でしょ。


運が悪かった、という感じですよね。


一方の人付き合い編ですけど、僕もその感じ、すっごいわかりますよ。

特に近年、世界的に、弱い立場の人たちに対する旧来の差別的だったり無神経だったりした価値観や表現を大きく批判的に見直すような動きが、本当にあらゆる領域に広がっていって……、それらの意味や意義をきちんと理解して自らの言動も改めようとしている人とそうではない人、あるいはそこに意識的ではあっても歩調が違う者同士、たしかにいろんな溝が広がりやすいし、それが見えてしまいがちな状況ではあると思うんです。

ただ僕は、その軋轢や「分断」も含めてやっぱり、それでも世の中トータルとしては進歩してる証なんだと考えてますが。
それまであまりにも長いあいだ放置されてきた歪みを正してゆくうえで、どうしても必要なプロセス、というかね。

例えばじゃあ、それこそ友人の差別的な発言とかを、なんとも思わない自分でいれば良かったのか?ってことですよ。


逆にこちらの価値観が変わったことで、新しく得られる人間関係とかもあるんじゃないですか?


もちろんそうだね。

とりあえず手っ取り早く「価値観が近い」人とつながりたいなら、やはりSNSだろうけど……。

ただ、やたらと人間関係を「増やす」のが本当にいいことなのか、というのはちょっと考えてみてもいいんじゃないかという気が、僕個人としてはちょっとします。

例えば仮に、結果一人になることが多くなったとしても、「自分としてはこの考え方に納得してますし、あなたがたの言うことにうなずくことは、やはり絶対にできないです」というほうが、結局は生き方として圧倒的にいいでしょと、僕は思うけどなぁ。


それ、わかります。

私は仕事で自分の立場が変わったことで、大事にするものの順番が少し変わってきた気がするんです。

それによって、やっぱり話が合うようになった人もいれば、お互いコンフリクトを起こすようになってしまった人もいると実感していて。

でも、コンフリクトを起こしているのは、仕事において見ている景色が違うってことであって、どっちがいいとか悪いとかの問題じゃないから、また別の面で楽しく話したりすればいいんじゃないかなぁって思っていて。

もちろん、なんか寂しいなって思うときはあるけど、こんなもんなんじゃないかって最近整理がついてきたんです。

あと、さっき言ったけど、今の価値観で話せる人と出会えたりもしたので、それは嬉しいことだなって思っています。


その変化は完全に、こばなみの成長そのものだもんね。

あと、もうひとつ。

「親しい友人やライフパートナー、つまり価値観の合う仲間」とおっしゃっているけど、とはいえどうしても「合わない部分」というのも、誰にだってたくさんあって当たり前なわけで。

だから、あくまでプライオリティの問題、程度問題ではあるんですよね。

たとえば、それこそ平気で性差別や人種・民族差別をするような人とはなにがあっても仲良くできない!といった、人として絶対的な一線というのはあると思うけど……、もうちょい軽い次元で「あれ?」というようなところは、どんなに「合う」相手であっても、いつか絶対に出てくるはずで。

なので、「親しい友人やライフパートナー」、イコール「価値観が一緒」では厳密にはない、とは考えといたほうがいいかもしれないです。

あくまで、「月より手前のものに興味がないさんにとって大事な部分」が、今のところおおむね合う、くらいの気分でいたほうが、お互い楽に行けるんじゃないかと思いますよ。
それだって、また時間が経てば少しずつ変わってゆくものだろうしね。

まぁしかし、「人間関係が狭まって隠遁生活になりつつあり」とか、ホントわかりますよ。

僕も、いろんな人と関わる仕事してるぶん余計に、休みのときは基本あんまり人と会いたくないし、必要以上に他人と親しくならなくてもいいとすら、わりとはっきり思ってる。

で、こんな発言が記事になって、さらにまた人を遠ざけることにもなるわけだけど……(笑)。

でも、ときに意見は合わなくても、そこが面白い!と思える友人知人もじゅうぶんいるし……。
要は、多少の「合わない」ところがあっても一緒にいたいと思えるかどうか、ってだけでしょ、端的に言えば。

あと、嫌いになるところまで行きたくないから今は距離を置く、とかもあると思うんですよ、友人関係が長くなってくると。
ホントに友だちなら、ちょっとやそっと会わなくなっても縁は切れないもんだ、くらいに考えて、いましばらくは互いに違う道を行きましょう、ってことで、べつにいいんじゃないかなぁ。

付き合い編に関してはそんな感じですかね。

恋愛編は先ほど言った通りで……。


「『女性らしさ』とは何で、自分は何をどう工夫する余地がありそうなのか」って、そんなもんはないし、工夫も何もないよって話ですよね。


他人が押しつけてくる「らしさ」に自分を当てはめようとしても、自動的に不幸になるだけだと断言いたします!

だって、固有の人生を生きているひとりの人間が目の前にいるのに、その人そのものよりも、抽象的な「らしさ」のほうを優先させようとするって、ヤバくない?

でもそれってぶっちゃけ、昔から男どもが女性たちに要求してきたことでもありますけどね、現実問題。

月より手前のものに興味がないさんも、じつははっきりその理不尽さに怒っているからこそ、わざとそんなことを聞いてみてるだけなんじゃないかとは思うけど。


早い段階でよくない人だったってわかってよかったですよね。


そうだよ!
こっちから断る手間が省けただけ。
疫病神が向こうから去ってくれた、ラッキー!って考えればいいですよ、マジで。


見る目がなかった自分に落ち込んだりとかは若干あるかも?


そんなの、だって急に手のひら返ししてきたんだから、事前に読めるわけないじゃん。不可抗力だよ。

だから、そんなの反省してもしょうがない。

まぁとにかく、捨てゼリフが「女性らしくない」なんていうのは、シンプルに一発アウトだから。

昔の歌謡曲の歌詞とかで、「いっそ嫌いにさせて」みたいなのあるじゃん?
それをホントに実行してくれてるんだから、話が早くてありがたいくらいですよ(笑)。

マッチングアプリのほうは、百歩譲って、その人とはただご縁がなかっただけですから。

やっぱなにひとつ引きづらず「次、行こ次!」が、どう考えても正解じゃないかなぁ。


少しは気持ち、穏やかになってくれているとよいのですが、いかがでしたでしょうか。

アクションして、どこかでマッチングする人が出てくることを祈っておりますが、でも無理せず~! 自分のいい感じでファイトです!!




【今週のお絵描き】


画・宇多丸




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<プロフィール>

ライムスター・宇多丸
日本を代表するヒップホップグループ「RHYMESTER(ライムスター)」のラッパー。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」(毎週月曜日から金曜日18:00-21:00の生放送)をはじめ、TOKYO MX「バラいろダンディ」(隔週金曜日21:00~21:55)など、さまざまなメディアで切れたトークとマルチな知識で活躍中。

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女子部JAPAN こばなみ
2010年、iPhoneの使い方がわからなかった自身と世の中の女子に向けた簡単解説本「はじめまして。iPhone」を発行し、「iPhone女子部」を結成。2015年からは「女子部JAPAN」として、Webでのコンテンツ発信とイベントを企画・実施。2022年からは「F30プロジェクト」と題して、リーダーとして働く女性の生声を取材し、noteで発信。女性活躍推進など、"女性"という枕詞がなくなる世の中を目指している。



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