最近仲良くなった友人が2回ドタキャン……、今後の付き合いをどうしたらいいでしょうか?【ライムスター宇多丸のお悩み相談室277】
✳️今週のお悩み✳️
宇多丸さん、こばなみさんこんにちは。数週間この悩みに苦しんでいます。聞いてください。1年内に仲良くなった友人から今まで2回予定をドタキャンされています。今後の付き合いをどうしたらいいでしょうか……。
趣味を通じて知り合い、人柄もいい印象でした。1回目はお店予約をしていたディナーの約束を2時間前にドタキャン、理由は体調不良でした。あまりにぎりぎりで驚きましたがこのときは仕方ないと友人にフォローを入れて、結局一人で行きました(予約困難なお店だったので)。それから数回は普通に遊べて2回目は約束の数日前に連絡したところ即レスが来ず。この時点でもしや……と思ってしまいました。結局数日後に返信がありキャンセルさせてほしいと、理由は体調不良でした。とてもとてもショックでした。キャンセル連絡と一緒に代替日の提案がありましたがあまりのショックで気にしないで~とそのときは送りました。それから数週間経ちますが友人から連絡はありません。正直ドタキャン後のフォローや連絡はしてほしいと思っていたのでそれがなくて毎日モヤモヤしています。仲良くしていきたいと思う反面、私は蔑ろにされている?とも思ってしまいます。このようなドタキャンが初めてだったのでダメージがとても大きいです。相手からの連絡を待つべきか、自分から連絡してみてもいいのか、内心こちらから連絡するのはちょっとプライドがあれですが……。こんなモヤモヤを抱えて過ごしております。
(りょう・28歳・東京都)
宇多丸:
なんとなくだけどそのお友達、代替日の提案をしたけど「気にしないで~」っていう直接の回答を避けるような返信がきたところで、やはりりょうさんが怒っていると察して、完全に気おくれしてしまって自分からは連絡なんかできない!状態になっている可能性はないですかね?
こばなみ:
可能性ありますよね。
あとそのご友人、少し不安定な人なのかもしれませんね。
宇多丸:
たしかに。
「体調不良」って曖昧な言い方も、要はそこをぼかそうとしてたのかも、とも想像できるしね。
こばなみ:
「お腹痛くなっちゃって、ごめん!」とか、「骨折していま病院!」とか、私がキャンセルする側だったら、具体的に言いたくなっちゃいますもん。
宇多丸:
返事がすぐ返ってこなかったのも、そう考えるとちょっと合点が行ったりするね。
とにかくそんな感じで、それこそちょっと鬱気味なのかもしれないし……、もちろんそれもまた、ただの想像でしかないことに変わりはないわけだけどさ。
なんにせよ現時点では、向こうの真意って、まだよくわからないじゃないですか。 この段階で一方的にムカついてるだけだと、そりゃ気持ちの距離は埋まらないですよね。
その人だって一応代替日の提案とかしてるわけで、りょうさんとハナから会いたくないってことじゃないのも間違いないはずだと思うんですけど……。 りょうさん的には、だったらなぜさらに追ってすぐフォローなり再謝罪なりをしてこないのか、って感じかもしれないけど、最初に言ったように、向こうはむしろ引け目を感じすぎてるからこそ、ビビって連絡できないでいる、というようなこともじゅうぶん考えられるわけでさ。
もちろんね、運よく予約できたようなディナーをひとりぼっちで食べなきゃならなくて、さぞかし気まずかったろうし、しょんぼりしちゃったことだろうとは思うけど。
こばなみ:
だいぶ、しょんぼりが大きかったんでしょうけどね。
宇多丸:
そのうえ、重ねてまた変な感じでキャンセルされちゃって、りょうさん的にはついに堪忍袋の尾が切れた、というのも全然わかりますが。
ただ、そこで直接怒りや不信をぶつけて、向こうの謝罪なり言い訳なりを改めて求めるとか、率直に話し合うとかするほどにはまだ仲良くなってない、というのが事を厄介にしてますよね。
こばなみ:
モヤモヤしてるなら、さっさと連絡しちゃえばいいのに!って、私は単純に思っちゃいますけど。
宇多丸:
いやだから、それで多少もめても大丈夫だろうとか、めんどくさいけどなんとかしなきゃとか思えるところまで、2人の友情というか、信頼がまだ育ってないんですよ。
だからこそ、これは恋人や夫婦間でもしばしば陥りがちな状態だけど、ついつい本来は本質でないはずの、勝ち負けや損得ベースで2人の関係を考えだしてしまっているわけで。 それじゃ亀裂は深まるばかり、なんですけどね。
要はさ、りょうさんが、相応のコストを払って相手なりの事情や行動原理に向き合ってあげるほど、その人と本当に友達でいたいと思っているのかどうか?という問題じゃないですかね、結局は。 はっきり言って、付き合い続けるにはある種のめんどくささが伴うというか、それなりの理解や覚悟が必要な人であるのも、どうやらたしかなようだし。
もしそこでりょうさんが、やっぱりこのまま自然消滅してしまうのは惜しいし悲しい、と思えるようならば、プライドがどうとか言ってないで、なるべく早く、とっととこちらからアプローチするべきだと思いますよ。 で、改めて、あちらの真意というのを正面からたしかめてみて……、今後のお付き合いをどうするかは、そのあとで決めりゃいいことで。 それでやっぱり無理!と感じるなら、普通に見切りをつければいいわけだし。
こばなみ:
いずれにせよ、このままではモヤモヤは晴れないと思いますし、ここはやっぱり一度連絡してみましょう! ファイトーッ!!
【今週のお絵描き】
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この記事は、女子部JAPAN公式WEBで2019年4月20日に公開したものを再編集し、掲載しています。