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組織文化の違いで部署内が真っ二つ! こんなとき、どうする?

リーダーとして仕事をしていれば、必ずぶつかる
コミュニケーションや人間関係の問題。
相対する人も違えば、状況もさまざまで、
「こうすれば正解」がないのが
難しいところです。

そこで、
女性リーダーたちが実際に体験した
コミュニケーションの課題と
それに対するアクションを
ケーススタディとして紹介。
同じような課題を抱える人のヒントになれば、
という思いで届けていきます。

今回は、広告系企業で部長職を担っていたルイさんが経験した、チームマネジメントの壁について。部署内のカルチャーの違う2つのチーム間で対立が起き、どうマネジメントするかについて悩みに悩んだ体験を紹介します。

ニックネーム:ルイさん(50代)
金融系の営業事務職、編集プロダクション、広告制作会社を経て、広告会社では部長職に。持ち前の体力と気力をもって、猪突猛進で仕事に取り組む体育会系の自覚あり。2022年度から新天地で活躍中。


制作系の組織文化の溝に悩まされ……

「まとまりのない部署内を、どうマネジメントしていくか」。会社を辞めるまでずっとそのことに悩み続けていました。

私が部長を担っていた部署には、2つのチームがあります。
1つは、デジタル制作系のチーム。Webサイトをはじめデジタルメディアの設計・構築をしていく人たちの集まりです。
もう1つは、プランニング系のチーム。プロモーションのアイデアや企画を考え、クライアントに提案していく人たちの集まりです。

広告業界は、新しいことやおもしろい企画を提案して、他社に勝ち案件を獲得すること、そして稼ぐことに重きを置く業界。そのど真ん中をいくプランニング系のチームには、昭和時代から続く荒っぽい文化が根づいているんですよね。

今だと“ブラック”と言われてしまいますが、いい仕事をしたくて半分泣きながらくらいついていくような“スポ根”の世界。夜中まで仕事をして、終わってみんなで飲みに行って、そのまま深夜営業をしているボーリング場で遊び、〆のラーメンを食べて明け方に帰る。もちろん、翌朝10時にはちゃんと出社する。

かつては私自身もそういう働き方が楽しくて、真夜中の飲み会はストレス発散になっていました。

一方で、仕事が待っていてもやってくるデジタル制作系のチームは、要件定義がすんでからきっちりと設計していくような組織文化。そちらから見れば、広告業界は「ヤバい業界」に見えるんでしょうね。

プランニング系チームの物言いや態度がデジタル系チームで問題になってしまって。部署内が完全に真っ二つになって、敵対するようになってしまいました

八方美人になれていたらチームをまとめられたのかも……

デジタル制作系チームでは、プランニング系チームの横暴な物言いは私の影響だという不信感が噴出していました。
一方で昔から私を支えてくれていたプランニング系チームでは、「なぜ、こちらの味方をしてくれないのか」と、私への不信感が大きくなっていました。その時点で私は孤立しました。

広告業界の経験が長い私としては、どちらかと言えばプランニング系チームに肩入れしたくなってしまいます。
でも、部長という公平な立場にあるのだから、どちらのチームにも同じ顔を見せておかねばならない、という信条がありました。昔から、自分の有利になる方の味方をするような“コウモリ”にだけはならないという確固たる信念があるのです。

だから、両チームから何か言われても「向こうとしては、こういうことじゃない?」とか「それは、一方的すぎない?」と問い正してしていました。

でも、今思えば、少し“コウモリ”的なふるまい、つまり八方美人になっても、両方の味方をすればよかったんですよね
デジタル制作系チームには、「辛かったね。そうだよね、プランニング系チームの人って横暴だよね」と寄り添い、プランニング系チームには「わかる。デジタル系チームって広告業界のことわかってないよね」と寄り添う。

一貫性がなくなったって、そのメンバーの心情に寄り添うことが、人を動かすためのコミュニケーションとして大切だったのかもしれない、と今となっては思っています。

正解のない時代だからこそ、誰もが不安で自分に寄り添ってほしいと思っています。今は確固たる信念を持つ毅然とした上司よりも、自分の心情に寄り添ってくれる上司のほうが求められている
そういう意味では女性が女性らしさを生かしたマネジメントができる時代になってきたのではないでしょうか。


イラストレーション:高橋由季




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