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彼氏も褒めてくれないし……。どうしたらオシャレが楽しくなるの?【ライムスター宇多丸のお悩み相談室36】


✳️今週のお悩み✳️
元々、そんなにオシャレなタイプではないけれど、最近ますますオシャレすることに気合いが入らなくなってきています。仕事に行くときは身だしなみには気をつかうものの、「オシャレをしてウキウキ」した感覚ではなく、必要最低限こなすという感じ。ワンピースが好きなのも「洗濯物が少なくて済むし、ラクだから」という理由。メイクすら、めんどくさいと思ってしまう自分に危機感を覚えつつも、普段は家と会社を往復する生活で、彼氏とたまに会っても服や髪型を褒めてくれないせいか、張り合いがありません。どうしたら、オシャレが楽しくなるのでしょうか。

(モグラハンド・27歳・東京都)


宇多丸:
モグラハンドさんは、彼氏との付き合いが長いんでしょうかね? 関係が安定しすぎちゃってると、まぁありがちなパターンではあるから。
あと仕事場も、「今日はプレゼンだからピシッとしていかなきゃ」みたいな機会があんまりない職場だったりとか。「同期の◯◯◯はいつもキレイにしてるのに引きかえ、おまえは~!」みたいに、周りからうるさく言われることも別にない、みたいな。

こばなみ:
でもね、ワンピースが「洗濯物が少なくて済むし、ラクだから」好き!という気持ちはすごくわかりますよ。着るという動作も1回でいいからラクですしね。これ、のだめ(カンタービレの人)も言ってましたよ!

宇多丸:
のだめも! じゃあしょうがないね(笑)。
相談文には彼氏が褒めてくれないっていうけど、女性の服の善し悪しなんてわからないからコメントしようがない、って男は多いと思いますよ。

こばなみ:
そもそも関心がない、という人も多いのでは? 宇多丸さんはどうです?

宇多丸:
僕はふつうにファッションに興味があるから、奥さんの服を選んだりもしますよ。奥さんにも、一緒にお店に行ってアドバイスしてくれたほうがいい、とよく言われますし。

たとえばさ、H&Mとかに行くとしても、一人だけだと、ただずらーっと並んだ棚を見て、もう持ってるような服ばっかり手に取ってしまうっていう。これ、誰でもそういうところあると思うけどね。
だから僕はいつも、「まずディスプレイとかポスターとかを見て、いまどんなコーディネートが推しなのかをを勉強してみようよ」って言ってます。で、あれがかわいいなって思ったら、試着だけならタダなんだから、そのまんまマネしてみりゃいい。これだけ量が並んでると、よっぽど欲しいものがピンポイントではっきりしてない限り、服だけ見てたってピンとこないでしょ?と。
そういうアドバイスをしたりします。

こばなみ:
ヒュ~! 素敵じゃないですか~!

宇多丸:
一応、服はそれなりに興味あるんで。
で、「どうしたらオシャレが楽しくなるのでしょうか」ということだけど、まず一番のオススメは、「自分専属スタイリスト」を見つけるということですね。
一般の人ができる範囲で言えば、信頼できるお店の、信頼できる店員さんを見つける。で、その人のオススメにとにかく従ってみる!

すると、自分自身では決して選ばないようなものを勧めてもらって、着てみると「あっ!」って新しいトビラが開いたりするんですよ。で、オシャレがもっと楽しくなる。
たとえば僕は以前、革の製品って黒しか買ってなかったの。茶色を買うと、ベルトから何から改めて揃え直すのが面倒くさいなって思ってた。でも、オススメ通りに茶色を導入してみたら、「あれ!? 合わせやすいじゃん!」って。

だから、第三者の目を入れるのはいい手なんですよ。

もちろん、「オススメにとにかく従う」には危険性もあって、ただただ商品を売りつけたいだけの店員に当たっちゃったりすると、不本意な買い物ばっかり増える、ということにもなりかねない。ていうか、ふつうはそういう人や店のほうが多いとは思うんだけど。
だから、服選びの前に、まずは店選び&店員選びを慎重に!

で、そこを見極めるポイントのひとつとして、こちらに「買わなくちゃ」というプレッシャーをやたらとかけてこない店、というのは確実にあると思います。長時間いろいろ試着したあげく結局一枚も買わなくても、別に引け目的なものをいっさい感じずにすませてくれるお店、というか。要は商売としてまっとうな姿勢の店であり人、ってことですけど。

まぁ、「オシャレなお店で服を選んで、試着して、買う」ということ自体、確かにそれなりの緊張を伴う行為なので、慣れてないとなかなかそんな見極めも難しいとは思うんですが。
あとその「自分専属スタイリスト」を、身の周りのオシャレな友達にやってもらうという手もある。

こばなみ:
自分だけで選んでると、同じようなの服しか買わないですもんね。たしかに先日、友達と買い物にいって、自分では絶対に買わない、いかにも女子っぽいセーターを買いました。でもけっこうまわりからは好評だった! そういうことか!!

宇多丸:
今だったらさ、イケてるファストファッションの店なんていくらでもあるし、そこでちょっと冒険的なチョイスをしたとしても、さして懐は痛まない程度の値段なわけじゃん。

そこで特におしゃれビギナーの人に薦めたいのは、ファストファッションの、それもできるだけ都会にある大きな店舗に行って、さっき言ったようにそこのポスターやディスプレイのコーディネートをわりと本当に「そのまま」試してみること。それこそ帽子とかネックレスとか、アクセサリーの着け方までね。

これが昔ながらデザイナーズブランドとかだったら、トップスとかは買えたとしても、ほかの細かいアイテムまではお金もかかるし勇気もないしで手が出ないってこと、全然あるでしょ。
でも今はさ、ファストファッションの店ならば、たとえばジャラジャラしたネックレスとかも、1900円とかで買えたりするわけじゃん。そういうところからまずは、ファッションで「ちょっと冒険する楽しみ」みたいのを覚えていけばいいんだと思うよ。

こばなみ:
それでも、褒めてくれないって彼もいますよね、おそらく。

宇多丸:
まぁ、服に興味がないんじゃしょうがないよね。
で、そういう人を改造するっていうのはかなり難しい、っていうかほとんど無理だと思いますけどね。
彼自身はオシャレ好きなんですかね?

こばなみ:
いや~、どうなんだろう……。

宇多丸:
まぁでもな、自分の服には興味があるけど、他の人のには興味ないってパターンもあるからな。

こばなみ:
そうですか? 服好きなら彼女の服も気になるのかと思ってた。

宇多丸:
う~ん、さっきはああ言ったけど、僕もけっこう歳取るまで、女の子の服に関しては勝手に「自分はよくわからない」って決めつけてたところがあったかも。

あと、若いときは彼女と一緒に女の子だらけの洋服屋さんに行くのも恥ずかしかった。今だって決して居心地がいいわけじゃないけどね。彼女が試着してる間とかさ、あれが耐えられない男ってけっこう多いと思う。

こばなみ:
わたしは、女子の洋服屋さんに男子がいるのがゲッって思っちゃう。とくに下着屋さんについてくる男子!

宇多丸:
前もその話出たけど、こっちも行きたくて行ってんじゃないから! ついてきてるんじゃなくて連れてこられてるの!

これ、この機会に女子たちにちゃんと言っておきたいんだけど、明らかに彼氏が興味がない買い物に延々と付き合わせるのって、どうよ? だって逆の立場になって考えてみてよ。

それってたとえば、僕がエアガン屋でショーウィンドーを1時間くらいは平気で眺めているのに、興味ない女の子を付き合わせてるようなもんだよ! それはお前が一人のときか、同好の士と一緒のときにやれよって話じゃん。二人でいるなら、二人が楽しめる場所に行こうよ!

逆に僕にとってはさ、アロマショップみたいのに連れて行かれて、なんかいちいち腕にこすりつけたものの匂いを鼻先に突きつけられてかがされてもさ、「うん、バラの匂いがするね……ラベルに“ローズ”って書いてあったからね、そりゃそうだよね……で、僕にどうしろと!?」って感じなんだよ。あれ、本当に困る。
女の人はそういうのを、普遍的に、誰もが無条件で「ステキ!」って感じる何かだと思ってるかもしれないけど……全然違うから!
 それをさ、「なんでそんなつまらなそうにしてるのよ!!」とかって怒られたり、よくある話だけど、こっちからしたら理不尽もいいとこなんですよ。
それは、相手の趣味を考慮せずエアガン屋に長時間居座ったりするのと同じ、人間関係におけるマナー違反なんじゃないか、と僕は言いたい! 
「新しいエアガン買ったのになんで気づいてくれないの! ちょっとは僕の好きな銃とかにも興味持ってよ!」って言われたらアンタらどう思うの?って話ですよ。

その意味でモグラハンドさんと彼氏は、少なくともファッションに対する温度はハナからどっちも低めなカップルなわけで、そこんとこは一応ちゃんと一致してるんだから、そのことで彼に不満を感じる必要は別にないんじゃない?とも思います。

とにかくまずは、「自分専属スタイリスト」を探し出すところから始めてみてはいかがでしょうか?

結論:

彼氏に褒めることは強要しない。

ファストファッションのお店のポスターやディスプレイの
コーディネートを小物もそのまま試してみては?


*** *** *** *** *** ***
この記事は、女子部JAPAN公式WEBで2014年3月22日に公開したものを再編集し、掲載しています。


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<プロフィール>

ライムスター・宇多丸
日本を代表するヒップホップグループ「RHYMESTER(ライムスター)」のラッパー。
TBSラジオ「アフター6ジャンクション」(毎週月曜日から金曜日18:00-21:00の生放送)をはじめ、TOKYO MX「バラいろダンディ」(隔週金曜日21:00~21:55)など、さまざまなメディアで切れたトークとマルチな知識で活躍中。
※ワンマンライブの新シリーズ
「ライムスターインザハウス」や
その他のライブ情報は
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詳しくは
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女子部JAPAN(・v・)こばなみ
2010年、iPhoneの使い方がわからなかった自身と世の中の女子に向けた簡単解説本「はじめまして。iPhone」を発行し、「iPhone女子部」を結成。現在はコミュニティ&メディア「女子部JAPAN(・v・)」として、スマホに限らず、知りたいけど難しくて挑戦できないコトやモノをみんなで一緒に体感する企画を実施。最近はフェムテックなど、女性ならではのコンテンツを発信中。



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