宇多丸:
ここから彼がちょっとでもマシになってくれるという可能性に一瞬は賭けてみたけれども、結局は案の定という感じで、なーんにもわかってないし、ここが重要だと思うけどわかろうともしてくれない人だったということを、改めて突きつけられて終わった、と。
本当に、お疲れ様でしたね。
ちなみにこれ、森さんが「わきまえ」発言したのって、東京オリンピック開催前の話だもんね。
久々に回答を読み返してみて、時代を感じましたけども……。
こばなみ:
このお悩みのときから、まだ1年も経ってないんですよね。
宇多丸:
もっとすっごい前、みたいな感じするよね。
ま、森さんのあのあまりにもわかりやすくダメダメな発言が、「そうだよね、既得権益を持った男性たちに対して、『わきまえる女』だけが歓迎される、なんて構造や空気自体が、思いっきり性差別的なんだよね」ということを社会が改めて意識するひとつのきっかけにもなったわけで、その点ではそういう議論のスタートラインが、以前よりは確実に前進した、とは言えるかもしれない。
こばなみ:
だいぶ変わった気がしますね。
宇多丸:
とはいえやはり、日本社会がまだまだ根深く性差別的であることに変わりはないし、人によっては問題意識の持ちかたのレベルが極端に違う=まともな議論が成り立ちづらい、という現実も、当然ありますからね。選択的夫婦別姓の件なんか、まさにそうだけども。
しゃもじさんが直面したのもまさしく、そういうもろもろを集約したような局面だったわけですよね。
こばなみ:
にしても、彼氏の「ごめん、何が俺悪いかわからない」ってのがすごいですね。
宇多丸:
まさに僕の歌詞にある、「池上彰ばりに言う『またそこからですか……』」だよね。
ひとつ間違いなさそうなのは、やっぱその彼、しゃもじさんとは、とことん合わなかったんだよ!ってことですよ。
どう考えても別れて正解!
こばなみ:
結婚しちゃったら本当に大変でしたよ!
宇多丸:
だから、早めに危機回避できたってことで、よかった、よかった。
僕らも、彼が実際ここまではっきり話の通じない人だったと再判明して、逆にすっきりしましたよ。わりと強めの別れちゃえ!テンションで回答してしまった手前(笑)。
ともあれご報告、ありがとうございました!
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