【佐賀】太良町竹崎のコハダのおいしさを広める「竹崎コハダ女子会」
日本全国でがんばっている女性を紹介する「のぼり坂47」プロジェクト。今回は、佐賀県太良町竹崎でとれるコハダを広く知ってもらいたいと活動している「竹崎コハダ女子会」の舩口直子さんに聞きました。
竹崎コハダをもっと知ってもらうために活動中
私たち「竹崎コハダ女子会」は、佐賀県太良町竹崎でとれるコハダをもっと多くの人に知ってもらい、食べてもらいたいと活動しているグループです。地元漁師の若嫁(現在8名)が中心となって4年前に立ち上げました。
主な活動は、イベント出店や年に1回地元で開催する「竹崎コハダ食堂」などで、コハダを使った料理を提供すること。2020年10月からは、コハダの加工商品販売もはじめました。
豊洲市場で約4割の漁獲量なのに認知度が低い竹崎コハダ……どうにかしたい!
活動をはじめたきっかけは、太良町竹崎のコハダの認知度が低いのをなんとかしたかったからです。
東京江戸前寿司の光りものの代表といえば「コハダ」ですよね。太良町竹崎は佐賀県唯一のコハダの漁獲地であり、豊洲市場で約4割の漁獲量を誇っています。
しかし、地元では認知度が低く、多く取れすぎたときには近所に配って終わりという状態でした。
「こんなにおいしいのにもったいない! 竹崎コハダのことを地元はもちろん、もっとたくさんの人に知ってもらいたい、食べてもらいたい!」と思うようになり、竹崎コハダ女子会を結成しました。
ただし、結成したのはいいのですが、最初は何からはじめればいいのかわからない。県庁スタッフさんなどにアドバイスをもらい、コハダのみりん干しやコハダフライをイベントで出してみました。
そのときに予想以上に「おいしい!」という言葉をいただいたんです。おかげで、「やっぱりコハダはおいしいんだ!」と自信につながり、がんばるパワーをもらいました。
コロナ禍をきっかけに新商品を開発! これからも地域活性化に貢献したい
2020年は新型コロナウイルスの影響で、イベント出店もコハダ食堂の開催も中止せざるを得ない状況になってしまいました。でも、それならば加工商品をつくって、今度は全国のみなさんにお届けできるようにしようと、「コハダの甘酢漬け」を商品化。
さらに「どうせならお家で、家族や友だちとコハダの甘酢漬けを楽しく食べてもらいたい!」と、若嫁メンバーならではのアイデアで、酢飯だけ準備すればおいしいコハダ寿司がつくれる「楽しく作ろう!竹崎コハダ押し寿司セット」というものを完成させました。
素人ばかりなので、加工場の確保、設備の設置、商品開発、商品を入れる袋や箱はどんなものにするか、どこに発注すればいいのかなど、一つひとつすべてわからないことだらけで。苦労しましたが、どうにか形になりました。
これからは、より販路を拡大していくほか、デザインなどの再考、新しい商品開発など、みんなで一つひとつクリアしていこうと思っています。
私たちの地域は過疎化の一途をたどっています。子どもたちは仕事先がなく、就職は県外という子が多いです。自分たちの子どもに少しでも太良町を好きでいてほしい、漁師っておもしろいと思ってほしい、一度、太良町を離れたとしてもまた帰ってきてきたくなるような太良町になってほしい。
そのためにも、今「私たち母親がおもしろいと思うことをする」ところを見せておきたいと思っています。そしてその活動が、地域活性化に少しでも貢献できるよう、さらに基盤をしっかりさせて盛り上げていきたいと思います。
全国の女性へメッセージ
私たちのほかにも、たくさんがんばっているエネルギッシュな女性たちはたくさんいると思います。
そのみなさんの活動に私たちも元気や刺激をもらっています。ともにがんばりましょう!
★好きな言葉★
心構えというか、自分たちでいつも「私たちはこうなんだ」と言って暗示をかけています(笑)。
佐賀県太良町竹崎のコハダを広めるために活動する「竹崎コハダ女子会」
「コハダ食べるなら銀座か佐賀!」を合言葉に、コハダを新しい名物にしようと漁師の若嫁たちが日々奮闘中。年に1回地元で「竹崎コハダ食堂」開催。2020年10月より新商品「楽しく作ろう!竹崎コハダ押し寿司セット」の販売をスタート。
このセットは通販サイト「ポケットマルシェ」で販売。ここではコハダ商品のほかにも、有明海の海の幸(竹崎カニ、竹崎カキ、芝エビなど)も取り扱っています。
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