【高知】都会のオフィスへ、美味しい食材を届けるお弁当屋さん「イナカデリコ」
日本全国でがんばっている女性を紹介する「のぼり坂47」プロジェクト。今回は、高知県から田舎の美味しい食材を都会へ届けるお弁当屋さん「イナカデリコ」を運営されている浅野聡子さんに聞きました。
地方と都会オフィスを「おいしい」でつなぐサービス
私は「イナカデリコ」という、都会の高層オフィス専門のお弁当屋さんをしています。田舎のおいしい食材の仕入れから、東京の自社キッチンでの製造、ご契約オフィスへの配達、オフィス内での店舗運営までを一気通貫して行うサービスです。
忙しいビジネスマンは、会社の外に出ることなく健康的な食生活をおくることが叶い、生産者さんは新たな販路開拓が叶う。田舎で汗をかく生産者さんたちと、都会で汗をかくビジネスパーソンが、互いに応援し合える関係性を目指しています。
私は高知県に住みながら、主に生産地での活動を中心に行っています。新しい食材を探したり、商品を企画したり、生産者さんの収穫をお手伝いしたりしながら、事業開発を担当。月に1、2度は東京で法人営業やキッチンスタッフと共に商品開発をしています。
移住した高知ではじめて気づいた、食材のおいしさ
私は2015年まで東京の高層オフィスで働いていました。当時は仕事が楽しくて仕方ありませんでしたが、忙しさのあまり、いつの間にか自分の食事の時間や選択肢を犠牲にしていました。
結婚した夫の故郷である高知県に移住したとき、どこに売っている食材もキラキラしていて、本当においしく感動しました。その時ふと、「過去の自分は一体何を食べていたんだろう?」と、忙しいビジネスマンの食生活に危機感を抱きました。
一方で、地元の生産者さんは作ったものの売り先が限られている、お客さまの顔が見えないなどの悩みを抱えていました。この両者をつなげたいと思ったのが「イナカデリコ」をはじめたきっかけです。
高知に住みながら東京で事業をするという、難易度の高いチャレンジでしたが、東京に住んでいる会社員時代の同期と共同創業。互いの強みや役割をうまく掛け合わせながら、唯一無二のサービス・チーム・働き方を作ろうと日々奮闘しています。
「高知=世界一元気になれる田舎」を目指して
今後は、“産地がみえる”お弁当やサラダを手間なく無理なくビジネスライフに取り入れてくださる方、“一生懸命働くビジネスマンを応援する”農家さん、この2つの総量を今以上に増やしていきます。
日本に古くからある「四季や文化」を大切にしながら、現代のライフスタイルに合う形で発信していくこと。そこから、つながり・応援し合う人々の関係構築を続けていきたいです。
まずは高知を「世界一元気になれる田舎」にしたいですね! すごいんですよ、人の個性と距離感の近さ、そして元気さが(笑)
私の故郷は北海道なので、いずれは北海道でも何かできたらいいなとも思っています。
さらに、日本人の自然との向き合い方、奥ゆかしさ、優しさが大好きなため、世界中から来た人々を元気にする「日本の田舎」を表現したいですね。あらゆるチャレンジをするためにも、「イナカデリコ」をしっかりとしたサービスに仕上げることが目下の課題です。
全国の女性へのメッセージ
生き方は何億通りもあると思います。性別、年齢、家族構成、これまでのキャリア、わくわくする瞬間など、一人として同じものはないと思います。
だからこそ、「自分だからこその人生」を一緒に楽しみましょう!人生は本当にあっという間です。自分の心の声に真っ直ぐに! 走りましょう!
★好きな言葉★
小さい頃から母によく言われた言葉で、大好きな言葉です。実際にやってみたら、次につながる失敗はあっても後悔はしないから不思議ですよね。
手間なくよい食と暮らす
「イナカデリコ」
田舎と都会のオフィスをつなぐフードサービス
株式会社StoryCrew
浅野聡子
北海道釧路市生まれ。大学卒業後に上京、7年間の社会人生活ののち、夫の故郷である高知県へ移住。家事は苦手で、夫と近所の居酒屋のカウンターでお酒を飲みながらご飯を食べるのが日課。ビールとチーズとバターとガーリックが好き。
イナカデリコ:inakadelico.jp
イナカデリコ日本橋高島屋店:東京都中央区日本橋2丁目5−1 日本橋高島屋三井ビルディング9階(平日8:30-14:00 土日祝日休み)