【神奈川】姉妹が営む手作りマフィン専門店「AS muffin(アズマフィン)」
日本全国でがんばっている女性を紹介する「のぼり坂47」プロジェクト。今回は、神奈川県で姉妹で手作りマフィンのお店「AS muffin(アズマフィン)」を運営されている、姉のAyakoさんに聞いてみました。
ナスやゴーヤもズッキーニも!おいしさ+αが楽しめる野菜マフィンたち
私たちは姉妹で手作りのマフィンのお店を営んでいます。基本は、ネットでの受注販売。実店舗は持たず、近くの商店街や地域への出張販売などを行うこともあります。コロナ前は、ハンドメイド系のマルシェやみなとみらいエリアのマルシェ、東急Bunkamraのテラスでの出店など、イベントなどへの参加もしていました。
仕事は完全分業制で、マフィンづくりは妹のSatokoが一手に担当。AS muffinの野菜マフィンメニューをすべて考案、製造しています。
姉の私は、マフィンづくり以外の、営業や販売サイト作り、広報などを担当。写真撮影やフードコーディネートも担当しています。
姉のAyakoは、水産庁・水産女子プロジェクトメンバー。海と魚を愛する食いしん坊で、初代さかなメデリスト。
AS muffinのメインの商品は、野菜を使ったスイーツマフィン。野菜はパウダーなどを使わず、生の野菜を使用しています。生の野菜をすり下ろしたり煮立てたり、ひと手間加えて作ったマフィンは、パサつきがなくしっとり。食べればその味、食感の違いに気づいてもらえると思います。
コンセプトは、『味はもちろん、ちょっとした驚きを感じてほしい!』。例えば、マフィンのなかにナスが入っていたり、味+αの楽しみを提供できればと思っています。8月メニューでは、ゴーヤとバナナのマフィンをつくりました。
意外な組み合せですが、これが……合うんです!
マフィン生地のしっとり食感とやさしい甘さがゴーヤーの個性を上手に包み込み、バナナの甘さでしっかりフォロー。
加熱されたバナナは甘味が増すため、ゴーヤーの苦みがちょうど良いアクセントに。ゴーヤーの苦さとバナナの自然な甘さのバランスがクセになるおいしさです。
どれもこってりと甘みが強いものではないので、おやつとしてはもちろん朝食としても楽しめる、そんなマフィンたちです。
女性の朝は忙しいですよね。そんな慌ただしい朝も、お気に入りのマフィンがあれば、いつもよりちょっと早起きしてのんびり朝食タイム♪なんて。時間の使い方が豊かになるような商品を提供していきたいと思っています。
きっかけは、妹の趣味としてのお菓子作りから
ふたりとも昔から甘いモノが好き。姉妹で一緒に食べ歩きなどにもよく行っていました。とはいっても「お店をやりたい!」という夢があったわけではなく、お互い会社員として働いていたんです。
妹は会社員時代、趣味でお菓子やパン作りをするようになり、なかでもマフィンの形のかわいさ&おいしさに魅かれ、オリジナルのマフィン作りにハマるように。その後一人で通販でのマフィン屋さんをはじめました。
一人でマフィンを作り、販売経路を確保し、さらにWebサイトへの情報を掲載して……。なかなか一人では手がまわらないことも多く、姉の私もジョインする形となりました。2015年のことです。2人の名前のイニシャルをとって、『AS muffin』という名前でスタートしました。
会社員から「自営業」へ。安定から遠い生活へ飛び込むことに、もちろん不安もありました。でも、長いスパンで考えたとき、会社員として定年まで過ごす自分の姿が想像できなかったことが背中を押しました。
そして、経済的には以前と比べて苦しくなったとしても、やらなかったことを後悔するのはイヤだと考えたのが、決断できた一番の理由かもしれません。
起業当初は、横浜市の女性起業家向けの相談会を利用したり、Webサイトなどに掲載する写真を撮るためにカメラを学びに行ったり。すべて手探りで作りあげてきました。
起業から5年ほど経ちましたが、良かったことも悪かったことも含め、すべては自分の決断次第。上手くいかなかったときも、すべては自分のやったことに対する結果であるため、納得することができます。また、さまざまな価値観を味わえるのも、自営業の醍醐味かもしれません。すべてが自分を豊かにしてくれていると感じています。
姉妹2人の最大値を目指して
現時点では、姉妹2人でお店を営んでいるメリット全てを出し切れているわけではないと感じています。
今後は、私もメンバーの一員の「水産女子プロジェクト」との連携をはじめ、野菜や海のものとのコラボ商品なども開発予定です。例えば、三浦半島の葉山港で水揚げされた「ひじき」を使ったケーキや、磯の香りがほのかに香る昆布クッキー。このクッキーに使われている昆布は、横浜市金沢区で行われているブルーカーボンプロジェクト(海中の二酸化炭素を海藻に吸着させる)で養殖された昆布のため、スイーツをおいしく食べるだけでエコにつながるんです。そんな気軽なエコにつながるような商品開発にもさらに力を入れていきたいですね。
そして、姉妹二人のメッセージを詰め込んだ新しいモノを形にして届けたいと思っています。それがメニューなのか、実店舗という形なのかはまだわかりませんが、想いを形にした1つのパッケージとしていつの日か届けられるよう、今後もさらに前進していきます!
全国の女性へメッセージ
一歩踏み出すことは勇気がいりますが、後から「あの時やらなかったから……」と、やらなかった後悔はしてほしくない。私自身もそんな気持ちで日々チャレンジしています。
★好きな言葉★
女性の笑顔がないと世の中は明るくならない!と思っています。
社会人になって感じたのは、女の人が笑っているだけで場が和んだり、うまく回るということ。会社員時代も、女性が笑っている場所には活気があり、盛り上がりもありました。活気がある商店街などは、やっぱり女性が元気ですよね。だからこそ、女性にはいつも笑顔でいてほしい。なかなか笑顔が出ない日も、口角を指でグイっとあげてみてください。
それでも元気がでないときは、遠慮せずに周りにSOSを出しましょう。伝えるだけで楽になれることも多いはず。
女性のしなやかさで、社会をハッピーにしていきましょう!
手作りマフィン専門店「AS muffin」
手作りマフィン専門店| AS muffin アズマフィン
SHOP: https://asmuffin.theshop.jp/
HP : https://asmuffin.com/
公式インスタグラム: https://instagram.com/asmuffin_official/
いもうとインスタグラム: https://www.instagram.com/asmuffin.imouto/
フェイスブック :https://www.facebook.com/asmuffin/
海と魚に関する活動HP|さかなメデリスト
https://sakanamedelist.com/