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「どうしたらいいですか」「確認お願いします」と自主性がない部下たち。こんなとき、どうする? 《部下の育成編-6》

リーダーとして仕事をしていれば、必ずぶつかる
コミュニケーションや人間関係の問題。
相対する人も違えば、状況もさまざまで、
「こうすれば正解」がないのが
難しいところです。

そこで、
リーダーとして働く女性が実際に体験した
コミュニケーションの課題と
それに対するアクションを
ケーススタディとして紹介。
同じような課題を抱える人のヒントになれば、
という思いで届けていきます。

若手の部下からの確認依頼や質問の嵐。気持ちはわかるけれど、こちらの業務量はすでにパンパン。キャパオーバーになったミナトさんが部下の育成のためにとった行動とは? また、部下といい関係を築くために日課にしていることも紹介します。

ニックネーム:ミナト(30代)
◆職種:メーカー 営業職
◆部下の人数:5人
新卒でメーカーに入社後、営業部へ配属。6年間、現職種の経験を積み、2023年4月から管理職に。悔いなく考え抜くので失敗しても切り替えが早い。そして挑戦が好き。現在は妊活と仕事の両立に奮闘中。


なんでもかんでも「確認お願いします」。気持ちはわかるけど私も忙しい……


私がリーダーになったタイミングで、前任者が異動に。増員はなく、チーム全体での労働力が一人分減ったんです。しかも前任者は仕事がとてもできる人だったので、抜けた穴はかなり大きい。私が後任になることは前々から決まっていたので、準備はしっかりしていたものの、最初からうまくこなせるわけがありません。余裕がない日々を送っていました。

そこに毎日のように降ってきたのが、若手の部下からの「確認お願いします」「どうしたらいいですか?」の嵐。不安だから確認してほしくて、わからないから質問したいだけ。彼ら、彼女らに罪はないとは思います。

でも、慣れないチームリーダーの仕事に加えて、人員減で日々の仕事量は激増中。それらに全部対応していたら、身が持たない……。刻々と自分に限界が近づいていることは明らかでした。


思い切って部下に仕事を振ったり、質問の答えを自分で考えてもらったら、驚きの変化が


ついにキャパオーバーになり、そこからは意図的に部下に仕事を振ることにしました。振るといっても、最初からまるまる何かを任せるのではなく、それまでと比べてお願いする範囲を増やすところから部下からの質問も、内容によっては「一度、考えてみてもらってもいい?」と、本人に任せるようにしました。

すると、部下たちの間に「自分たちでやらないと」という意識が芽生えたようでした。しかも、その空気におされてなのか、若手メンバーに自主的にいろいろと教える先輩メンバーの姿も。チーム全員が変わり始めました。

年度始めから数ヶ月は、何から何まで「確認してください」と言ってきた若手たち。今では私抜きで打ち合わせをして、ある程度自分たちで意見をまとめてから確認を求めてくるようになりました。また「どうしたらいいですか?」という質問も、「私はこう思うのですが、どうでしょうか?」に変わり始めました。

さらに、最近では、いかに自分の市場価値を上げるか?という話をよくしています。資格の勉強を始めるなど向上心高く仕事に取り組んでいる姿を見ると、「成長したなぁ」と、ジーンときてしまいますね。


業務にもつながる雑談を投げかけて、部下との良好な関係を築く


成長する部下たちと変わるチームの空気感。部下との関係を良好に保ち、よりチームワークを良くするために私が日課にしているのが、部下に雑談を投げかけることです。

雑談といってもプライベートな話ではなく、仕事に関するニュースをシェアするなど、業務に関連する内容がメイン。これは、コロナ禍のときにコミュニケーションが極端に少なくなった経験をきっかけに始めました。

直接会うことがなくなり、チャット上で必要最低限のやり取り。仕事は問題なく回ります。でも、雑談が減ることで、メンバー同士がいい関係性を作るきっかけや、ちょっとしたアイデアが生まれるといった“プラスアルファ”が無くなっていくことに少し不安を感じていたんです。

思い起こせば、私も前任リーダーにたくさん話しかけるようにしていたのですが、そのおかげで仕事がやりやすくなりましたし、関係も良好でした。業務に直接関係のない雑談がもたらす効果は結構大きいと感じています。

現在、私は私で上司となる上層部の方々とのコミュニケーションに苦慮しています。役職も上なので距離が遠く、それを縮めるために積極的に話しかけたり、メールではなく電話をかけたりと、勇気も必要。それと同じように私の部下も、私に対して話しかけづらいという可能性もあると思うんです。

なので、その壁を私から壊すためにこちらからコミュニケーションをとることで部下の不安を払拭し、それぞれが自主性を持って動ける環境へ促していきたいと考えています。



イラストレーション:高橋由季







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