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「私に好意的な上司(既婚)を好きになってしまいました。すると彼の態度が急変!働きづらくなり、転職を考えています……。」の、その後 【ライムスター宇多丸のお悩み相談室_事後報告30】 

【事後報告(No.441)】

以前、「私に好意的な上司(既婚)を好きになってしまいました。すると彼の態度が急変!働きづらくなり、転職を考えています」でご相談しました。

ここに相談してから半年ほど経ち、職場のコンプライアンス委員会に相談しました。半年も経った理由は、以前ご相談した先輩たち2人みたいに突き返されたらどうしよう、また落ち込むことになるんじゃないか、などと悩み続け、半年の時間がかかってしまいました。ですが、未だに塩対応され続け、イライラが溜まり、「なんで私がこんな目に合わなきゃいけないのだ」と思い立ち、勢いのままに委員会へメールを送りました。その結果、委員長(女性管理職の方です)と面談。「その上司はマネジメントする立場という自覚がない」「すぐに、あなたの部署の部長(上司より上の立場の人)に注意するよう連絡する」と、トントン拍子で物事が良い方向に進みました。下手したら突き返されるのではと思っていたので、なんだか拍子抜けするとともに、「あ、私もっと怒って良かったんだ」と気づきました。

宇多丸さん、こばなみさんに相談させていただいたとき、「彼をもっと軽蔑していい」「公的機関やコンプラ部門に相談して良い」とおっしゃっていただいたおかげで、この判断ができました。どうしても視野が狭くなっていた時期で、「転職」か「我慢」の選択肢しかなかった私に救いをくれました。感謝しています。

まだこの会社に残り、仕事を続けています。嫌な人もいるけど、味方になってくれる人がこの会社にもいたんだ、と気づきを得られました。また、不本意なタイミングで辞めることをせず、きちんと仕事をこなせるようにもなってきました。

お二方の文章は、辛いときに何度も読み返し、なんとか元気を出して仕事をやり抜きました。本当に、本当に救いとなりました。宇多丸さん、こばなみさん、ありがとうございました。
(きゃん。・26歳・会社員・神奈川県)


これは我々としても本当に、最高に嬉しいご報告ですね! 
毎回まだまだ、至らぬところ、配慮に欠けるところも多々あろうかとは思うのですが、このようにちょっとでも我々がお力になれることもあるのだとしたら、連載を続けてきた意義も多少はあったのかなと……って、僕らのほうが元気づけられちゃってますけど(笑)。
ホント、ありがとうございます!

とにかくやっぱり、世の中全体が、わずかずつではあってもマシな方に動こうとはしているのかも、というのは感じますよね。

たとえば、社内に相談窓口が一応あるのに、きゃん。さんが危惧していたように実態としては訴えをちゃんと聞かずに突き返したりなんかしていたら、いまどきはそれ自体が会社にとってリスクになりうるだろうし……。


そこでダメだったとしても、第三者機関が放っておかないと思いますしね。


そうそう。
古き悪しき企業体質の放置は、いくらなんでももう世間が許さない、という感じに、ようやくだんだんなってきたところは明らかにあると思いますし。

もっと言えば、まさにこのきゃん。さんのような事例を知ったほかの人が、さらにどんどん声を上げやすくなる、ということもありうると思うので。


微力ではありますが、我々メディアもこういった事例や問題提起も含め、発信していくことで、誰もが生きやすい世の中への一助となるよう、がんばっていきますね。

もー、本当に本当に、きゃん。さん、良かったー!!  

お仕事もこなせるようになってきたとのこと、ますますのご活躍を祈っております~!




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<プロフィール>

ライムスター・宇多丸
日本を代表するヒップホップグループ「RHYMESTER(ライムスター)」のラッパー。TBSラジオ「アフター6ジャンクション2」(毎週月曜日から木曜日22:00-23:30の生放送)をはじめ、TOKYO MX「バラいろダンディ」(隔週金曜日21:00~21:55)など、さまざまなメディアで切れたトークとマルチな知識で活躍中。

※昨年10月からは「アフター6ジャンクション2」に!
ライムスター宇多丸の聴くカルチャー・プログラムは、あなたの"好き"が否定されない、あなたの"好き"が見つかる場所。大人気週刊映画時評「ムービーウォッチメン」は毎週木曜日22時20分頃~にお引越しです。

※ライブ情報はこちら


こばなみ
2010年、iPhoneの使い方がわからなかった自身と世の中の女子に向けた簡単解説本「はじめまして。iPhone」を発行し、「iPhone女子部」を結成。2015年からは「女子部JAPAN」として、Webでのコンテンツ発信とイベントを企画・実施。2022年からは「F30プロジェクト」と題して、リーダーとして働く女性の生声を取材し、noteで発信。女性活躍推進など、"女性"という枕詞がなくなる世の中を目指している。



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