見出し画像

メンバーが振りかざす高圧的なリーダーシップに違和感。こんなとき、どうする? 《リーダーの在り方編-12》

リーダーとして働く女性たちが
実際に体験した、
コミュニケーションや人間関係の課題と
それに対するアクションの
ケーススタディ。

同じような課題を抱える人のヒントになれば、
という思いで届けていきます。

キョウコさんの所属する営業部で目立つのは、ギラギラと自己主張の強いタイプ。そういう人がリーダーになると往々にして、圧をかけて人を動かそうとしますが、そのやり方には違和感ばかり。昔からそういうタイプが上に認められやすい傾向にはあったけれど、キョウコさんキョウコさんらしいやり方でみんなをまとめようと奮闘します。“リーダーはただの役割”と言い切れるからこそとれる、リーダーシップとは?


ギラギラ系の社員を、どうしても冷めた目で見てしまう……


昭和的価値観の上司からオールドボーイズネットワークのなかで特別かわいがられるような、ギラギラした人っていますよね。上昇志向が強く、自己アピールが過剰だったり、ヨイショも上手だったり。

私はまったくそういうタイプではないので理解できない部分が多く、あまりよく思えずにいました。

たとえば、プロジェクトチームで一緒になったときにリーダーを任せたら、メンバーに対してやたら高圧的になったり。「そのやり方、むしろイタいよ…」と思うことが多いんです。


苦手だと思う相手も、マネジメントしなくては


でも、私はそういう人もマネジメントしなくてはならない管理職の立場彼らの言い分や、見ているものなどを、シャットアウトしてしまうのはダメですよね。
ギラギラ系に対する自分自身のバイアスもしっかり認識して、注意深くマネジメントしないといけないなと。

毎週設けている1on1の時間をはじめ、本人の話を丁寧に聞くように心がけています。自分と違う部分が多いからこそ、すり合わせは欠かせません

高圧的なリーダーシップは、短期的には成果が上がりやすいですが、中長期的には人がついていかなくなるので、少しずつ修正をかけながら向き合っています。


圧をかけずにみんなをまとめる、私なりのリーダーシップ


私は人の上に立つ立場ですが、人に動いてもらいたいときに“自分が直接言う”ことにこだわらないようにしているんです。

「この人に○○○をしてほしい、この人の○○○なところが変わったらいいのに……」というようなときに、この人は誰の言うことを聞くかな?と考えます
私みたいな小娘が持ち掛けた話で動きたくないなと思う人もいますから、話を聞いてくれるであろう人を探し、話して欲しいとを頼むことも多々あります。

リーダーであることの優位性なんてちっぽけなもの。「“私”がリーダーだから」と自分の立場にこだわることはしません。そんな「ちんけなプライド捨てやがれ」って。

だからこそ、ギラギラ系の人がリーダーになった途端に、ここぞとばかりに人にピシピシ指示しまくることに違和感を持ってしまうんです。「おぬしの命令でいつでも人が動くと思うなよ?」と。

私は“私が持ってないものをみんなが持っている”という前提に立っているので、それぞれのプロフェッショナルをどう統合して、どうやって大きな形にするかに重点を置いています。圧をかけることなどしない方が、ずっと人が動いてくれる

リーダーというのはただの役割どんな立場にいても、結局は人と人との信頼関係が肝だと思うので、メンバーとは互いに信頼し合えるような環境作りに全力を尽くしています。




イラストレーション:高橋由季












この記事が参加している募集

最後まで読んでいただきありがとうございます!! 新着記事はX(Twitter)でお知らせしています☞