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向上心が見えず淡々と仕事をこなす部下。もっと前向きになって成長してほしい! こんなとき、どうする? 《部下の育成編-5》

リーダーとして仕事をしていれば、必ずぶつかる
コミュニケーションや人間関係の問題。
相対する人も違えば、状況もさまざまで、
「こうすれば正解」がないのが
難しいところです。

そこで、
リーダーとして働く女性が実際に体験した
コミュニケーションの課題と
それに対するアクションを
ケーススタディとして紹介。
同じような課題を抱える人のヒントになれば、
という思いで届けていきます。

今回は、チームリーダーとして責任を持って部下2人の指導にあたるなぎささんに、部下のモチベーションを高めた経験談をお伺いしました。業務はこなしながらも、なかなか成長が見られない2人に対して、なぎささんが工夫したこととは? 素敵な仕事への向き合い方とともに、ご紹介します。

ニックネーム:なぎさ(40代)
◆職種:建設業 技術職
◆部下の人数:2人
入社から10年以上建物の設計の業務に携わった後、5年間は人事部で女性活躍推進や採用を担当。その後、技術開発部へ異動し、チームリーダーに。業務の傍ら、部下や女性社員の意見をまとめて会社へ働きかけるようなバイタリティあふれる行動派で、周囲からの信頼も厚い。


将来のビジョンも語らず、淡々と仕事を行う部下。仕事を楽しみ成長してほしいけれど……


私がリーダーを務めるチームのメンバーは年下の男性2人。以前から彼らを知っている私からみると、彼らには今の開発業務は合っているんだろうなと感じています。

ただ、仕事に対する意欲や向上心は、ほとんど見えませんでした。業務への向き合い方も淡々としていたり、会議でも自分から意見を言うことが少なかったり

面談で、今後どう仕事をしていきたいかなど将来のビジョンについて聞いても「いや〜、今はこれをやれと言われているので、先のことは……」と言って、自分の考えを答えてくれませんでした。

開発業務には情報収集が必要で、私自身は勉強が好きなこともあって、よくセミナーなどに参加しているんです。参加してみて良かったものは、「ためになるから行っておいで」と彼らにも勧めていました。しかし、行かされた感があるためか、「なぎささんに言われたから行ってきました」という程度の受け身な姿勢。

どうしたら、彼らがもっと生き生きと前向きにこの仕事をしてくれるんだろうと悩んでいました。


勧めるのは逆効果。それぞれの業務に合ったものを探して効果的に提案!


そこで、一方的に「行っておいで」などと勧めるのはやめて、私がセミナーで得た情報の中から、部下の業務に関係する内容だけを、「こんな情報があったよ」と伝えるようにしました。すると、今自分たちがやっている仕事につながりそうだとわかるなり、「じゃあ自分もそれを調べてみます」「そのセミナーに行ってみます」といって、自発的に動き出すようになりました。

もしかしたら、社会人になってからの自分に合った学び方を知らなかっただけなのかもしれませんね。今では、部下の1人は社内公募の研修制度へ自ら応募していて、すごく勉強熱心になったなと感心しています。

彼らの向上心を引き出せたこともあってか、会議でも意見をきちんと言えるようになったり、話の内容もレベルアップしてきたり、前向きな将来像も描けるようになってきて、成長を感じることも増えました。


自分と一緒に働く人には、ハッピーになってほしい!


私が部下のフォローをする一方で、私の専門外でわからないことを、それを専門とする部下がわかっている場合もあります。チームとしての成果を出していきたいと思って仕事をしているので、リーダーだから私が正しい!と押し通したいとは思いません。

私に不足している部分は部下に積極的に補ってもらいたいし、連携して一緒にチームを盛り立てていきたいと考えています。

ただ、チームのリーダーとして、どこまで部下に手助けしたらよいのかは悩みどころです。例えば、私がほとんどすべて修正したプレゼン資料で部下が良い評価を得たとしても、それは部下にとって過剰評価になってしまいます。一方で、チームとしては成果になるんですよね。自分がやった方が早いのに……!と思ってしまうこともあって、ジレンマを抱えています。

「次回は手伝わないからね!」と言って、口出しする度合いを減らしていくようにはしていますが、なかなか思い通りには進みません。試行錯誤の毎日です。


以前の上司の受け売りになってしまうのですが、私は、一緒に仕事をした人がハッピーになってほしいと思って仕事をしています。人によってハッピーの要素は違うので、単純に一緒に楽しく働けるとか、一緒に新製品をつくるとか、どんな形のハッピーでもいいんです。

部下2人にもハッピーだと感じてもらえるように、これからも彼らのためになることを考え、さりげなく働きかけていきたいなと思っています。



イラストレーション:高橋由季








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