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自分の意見を主張するより、上に従うことが正解とされる風潮。こんなとき、どうする? 《キャリア形成編-7》

リーダーとして働く女性たちが
実際に体験した、
コミュニケーションや人間関係の課題と
それに対するアクションの
ケーススタディ。

同じような課題を抱える人のヒントになれば、
という思いで届けていきます。

チサコさんが管理職になりたての頃、自分が正しいと思うことを主張したら、とある男性社員にたしなめられたことがあったそう。正しいことを言って何が悪いの?と思う一方で、組織で働くためには自分を殺すことも必要なのかと悩みます。それを夫に相談してみると、きっぱりとした意見をもらい、吹っ切れたんだとか。各者のスタンスと、それによって作り上げられている現実とは……。


『正論ばかり言うことがいいことではない』と教えられたけれど、それって必須のお作法?


とある会議で、自分たちが正しいと思っていることを発言したんです。すると、男性社員から直接「正論ばっかり言っててもあかんねんで」と声をかけられました
そう言われても、私は正しいことを言うことの何が悪いんだろうと、理解できませんでした。

頷けないでいると、バリバリ仕事をしている女性社員の一人を例に挙げられました。彼女は、なんでも素直に「はい、わかりました」と聞いている、上に合わせることができている、と。

そのときは、私もまだ管理職になりたての頃で、会社の意向に沿う管理職にならなくちゃいけないと思っていたので、それがお作法なのかと、その場では理解を示しつつも、やっぱりショックで。

正論だからって角を立てるのはやめようとは思うけれど、なんでもかんでも上に合わせるなんて、それでいいの?と悶々とする日々が続きました。


百戦錬磨の夫に相談。「人に振り回されるのはこりごり」、そのセリフに吹っ切れた


それで、夫に聞いてみたんです。
上司にはしごを外されたりとか、いろいろと経験済みの夫は、「もう人に振り回されるのはこりごり。無理に合わせるのはきっぱりやめることにしたんだ」と言っていました。

「しんどくなるだけだから。自分がどうありたいかとか、自分は何を達成したいのかとか、それだけを考えてやる」。そして、「俺は、家族だけが味方だったらそれでいいと思って仕事している」と。

若干面食らいましたが、なるほど!と思って。夫が今、実践できているかどうかは知らないですけどね(笑)。私が悩んでいるときにそういうふうに言ってくれたので、素直に共感して、納得できたんです。


“お作法”を守っていたら、違う未来があったかもしれない。でも、今の自分の気持ちを信じる


自分がどうありたいかを考えるようにしたら、本当に吹っ切れました。やっぱり、自分らしくないことをしたり、本当に思ってはいないことを自分の意見であるかのように言ったり、賛同しているかのように振る舞うのは、すごくしんどい。違うことは違うって言おうと決めたら、気が楽になりました。

ちなみに、私に「正論ばっかり言っててもあかん」と言ってきた男性社員は、今となってはめちゃくちゃ上の役職にいます。彼は本当に上を見て仕事するタイプなので。でも、そうやって働けるというのも、すごいことだなと思います。

そういうやり方は私には向いていないので、職位ではなく、どういう人間になりたいかに重きを置くようにしています。

あの頃あの上司にうまいことやっていたら、もしかしたら今頃もうちょっと偉くなっていたかもしれない……なんて思うことも、ときどきありますけどね(笑)。



イラストレーション:高橋由季







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